ぼくらのハーモニー





結局行くことになっちゃった。

「柚希ちゃんは、彼氏いないのォ?」

「ぁー・・・。」

先輩に聞かれた。

「いないんですよ・・・アハハ。」

「でも柚希チャンはすぐできるよ!」

先輩たちは彼氏もち。

「先輩は、彼氏さんと仲いいですよね。」

「いやいや!めっさケンカするよ~!」

「け・・・んか?」

「そうだよ~ケンカするしさぁ」

先輩は笑った。

「でもケンカするほど仲がいいじゃん?」

そして練習に戻った。




私は吹奏楽部に入部している。

これといって、上手いわけでもないし下手なわけでもない。

ほんとに普通な奏者だった。

部活では、特に好かれてるでもなく、嫌われてもなかった。

先生は除くが。

先生は私達2年生全般が嫌いなのだ。



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