ぼくらのハーモニー
3
結局行くことになっちゃった。
「柚希ちゃんは、彼氏いないのォ?」
「ぁー・・・。」
先輩に聞かれた。
「いないんですよ・・・アハハ。」
「でも柚希チャンはすぐできるよ!」
先輩たちは彼氏もち。
「先輩は、彼氏さんと仲いいですよね。」
「いやいや!めっさケンカするよ~!」
「け・・・んか?」
「そうだよ~ケンカするしさぁ」
先輩は笑った。
「でもケンカするほど仲がいいじゃん?」
そして練習に戻った。
私は吹奏楽部に入部している。
これといって、上手いわけでもないし下手なわけでもない。
ほんとに普通な奏者だった。
部活では、特に好かれてるでもなく、嫌われてもなかった。
先生は除くが。
先生は私達2年生全般が嫌いなのだ。