rough
…個性なんて言える程大したことでも無いけどね。
まぁ、少し男っぽい自分と少しなよなよした相方と二人で芸能活動頑張ってます。
「なぁ。明日のライブのネタ練習しとこ。」
「あぁ、OK。明日どのネタやろうか?」
因みにライブといっても単独でもないし、大きいライブでもない。
毎日大阪の地下でおこなわれる若手芸人の登竜門的ライブ。
大阪3upなしもと。
このライブはお客さんにランク付けしてもらい、下から順に「HOP」「STEP」「JUMP」とステージ分けされている。
つまり、上の「JUMP」ステージに入れば、ここのお客さんからそこそこ人気があると言うことだ。
そして今の自負達のステージは「STEP」。
人気が上がれば「JUMP」に上がるし、人気が下がれば「HOP」に落ちてしまうなんとも微妙な位置にいる。
しかもデビューして三年、ずっと「STEP」にいる。
上がるわけでもなく、下がるわけでもない。
ずっと平坦な場所にいる。
多分夫婦漫才ということで物珍しく見ているお客さんが投票して今に至ると思う。
だからこそなにか面白いネタをやらなければ、上がることもないし、今のお客さんが自分達に飽きてしまえばすぐにでも落ちてしまう。
それで今はお客さんを飽きさせずになんとかやっている位だ。