姫とお菓子と俺

「姫ちゃんは、クッキーが食べたかった訳じゃないよ。…おまえから、クッキーを貰いたかったんだよ」

「いつも、ケーキとかあげてるけどっ…痛っ?!」


言い終わると同時に、彰に軽く殴られる


「はぁ…言っただろ?あのクッキーは、好きな人に渡すんだって」

「うん。で?」

「…めんどくせーなぁ!馬鹿鈍感優太!姫ちゃんは、おまえのことが好きなんだよ!普通見りゃわかんだろ!!」

「…え?」


姫菜が?
俺を好き?


「姫ちゃんは、おまえが自分じゃない違う子にあげたから、泣いたんだよ。…失恋したってね」


理解したか?
っと、最後に付けたし彰は、教室の出口を指差す

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