姫とお菓子と俺
彰が言うように
なんで、気づかなかったんだろう
姫菜は、こんなに素直な反応をしてたのに
「姫菜?」
真っ赤になって、金魚みたいにパクパクと口を動かす姫菜に近づく
「返事は?」
姫菜に問いかけながら、じわじわと距離を縮める
「ねぇ、姫菜?」
俺は、姫菜がいるベッドまで辿り着く
「………ど…」
ギリギリまで近づいたらやっと、姫菜が言葉を喋った
けど、下向いててよく聞こえない
「ん?聞こえない」
そう言うと、パッと姫菜が真っ赤な顔をあげた