姫とお菓子と俺
それから、姫菜に会うことなく、月曜日の家庭科の時間になった
「あ、焼けた」
オーブンから、焼き上がりを知らせる音がなり、様子を確認
「うわ!うまそー」
っと、オーブンを覗きこんできたのは
同じ班の友達、田中彰(タナカアキラ)
そして、出来上がったソレを綺麗にラッピングを始めた
「誰かにあげるの?」
「もちろん彼女に!」
綺麗にラッピングされたクッキーを片手に、眩しい笑顔を向ける
そして、可愛い彼女の自慢話を始めた彰
やばい…地雷踏んだ…
それから、俺は彰の彼女自慢話を、授業終了まで聞き続けた