最後の人やな
第二章〜覚醒〜
作戦実行
ついに作戦実行の朝を迎えた。
AM7:00
約一年ぶりくらいに温かい朝ご飯を食べた。
普段は一人で食べるテーブルには出勤前の父親と登校前の弟が眠たそうに座っていた。
いつも帰ってくるときにはヨレヨレになっている父親のワイシャツがピシッとしていてなんだか新鮮で、見ていると自然と涙がこぼれ、俺はそれをあくびでごまかした。
AM8:00
ついに作戦実行の時。
準備物などほとんどない。
ポケットに諭吉さんと樋口さんを裸のまま一人ずつ携えて完了。
「早起きして気持ちいいからちょっと朝の散歩に行ってくるわ」
家族に言い残し、家を出た。
そして20年間お世話になった我が家に向かって勇ましく敬礼した。
さようなら俺の家。
さようならおかん。
さようならおとん。
俺は家族が大好きだった。
だけどどうしても胸の中のこの衝動だけは抑えることができなかった。
AM7:00
約一年ぶりくらいに温かい朝ご飯を食べた。
普段は一人で食べるテーブルには出勤前の父親と登校前の弟が眠たそうに座っていた。
いつも帰ってくるときにはヨレヨレになっている父親のワイシャツがピシッとしていてなんだか新鮮で、見ていると自然と涙がこぼれ、俺はそれをあくびでごまかした。
AM8:00
ついに作戦実行の時。
準備物などほとんどない。
ポケットに諭吉さんと樋口さんを裸のまま一人ずつ携えて完了。
「早起きして気持ちいいからちょっと朝の散歩に行ってくるわ」
家族に言い残し、家を出た。
そして20年間お世話になった我が家に向かって勇ましく敬礼した。
さようなら俺の家。
さようならおかん。
さようならおとん。
俺は家族が大好きだった。
だけどどうしても胸の中のこの衝動だけは抑えることができなかった。