最後の人やな
高校入試を間近に控え、周りが受験モード一色に染まる中、俺は常にユリコのことを考え続け、成績は反比例のグラフのように下がっていった。
親や教師はとても心配した様子だったが、俺はユリコと楽しい時間を過ごせたらそれで良かった。
ただ一つ気掛かりだったのはユリコが志望校だけは絶対に教えてくれなかったことだった。
その理由は高校入試が終わり、数日が経ったあとユリコの家に行ったとき、はじめてわかった。
俺がユリコの家に着くとユリコの家の前には白い引っ越しセンターの車が止まってあり、たくさんの家具が筋肉隆々のお兄さん達の手によって車の中に入っていた。
どうも見覚えのある家具ばかりだったので、変な汗でTシャツがビチャビチャになった。
まさかと思い、引っ越しセンターのリーダーらしきスーパーマリオみたいな風貌のおじさんに確かめるとやはりユリコの家の引っ越しだった。
親や教師はとても心配した様子だったが、俺はユリコと楽しい時間を過ごせたらそれで良かった。
ただ一つ気掛かりだったのはユリコが志望校だけは絶対に教えてくれなかったことだった。
その理由は高校入試が終わり、数日が経ったあとユリコの家に行ったとき、はじめてわかった。
俺がユリコの家に着くとユリコの家の前には白い引っ越しセンターの車が止まってあり、たくさんの家具が筋肉隆々のお兄さん達の手によって車の中に入っていた。
どうも見覚えのある家具ばかりだったので、変な汗でTシャツがビチャビチャになった。
まさかと思い、引っ越しセンターのリーダーらしきスーパーマリオみたいな風貌のおじさんに確かめるとやはりユリコの家の引っ越しだった。