♥love girl♥
「玲華の顔、前より輝いて見える」
「そう?」
「おう。飯、食うか?」
「うん、食べたい」
「じゃあ行くか」
「うん」
蓮が手を差し出す
あたしは遠慮なく、蓮の手を握る
「遠慮、ねえんだな?」
「何の?」
廊下を歩きながら蓮が聞いてくる
「手。最初は嫌がってたくせして」
「んー、なんだろうね」
あたしもよく分かんない
今、思ったように動かなきゃ後悔しちゃいそうで
「玲華は強いよな」
「別に。...美味しそう!!!!」
もうリビングのテーブルの上にはご飯が!!!
しかもめちゃくちゃ美味しそう!!!
「今日は玲華のために作ってもらった。特別だかんな」
また蓮は子どものように笑う
「そっ。ありがと」
めちゃくちゃ美味しそう...
「川嶋も珍しく手伝ったらしい」
「えっ?」
部屋の隅に、お兄ちゃんが照れくさそうに立ってる