♥love girl♥
「川嶋、家庭科2だったんだって。だけどここに来てから料理長にかなり怒られて料理教えてもらってて。いつか妹に食わせたいっていっつも言ってた」
「蓮様!!それは内緒と言ったはず!!」
「川嶋、顔が赤い」
慌てて顔を隠すお兄ちゃん
「...いただきます」
料理を1口、口に入れる
「美味しい...ですか...?」
お兄ちゃんが心配そうに聞く
なんだろう...
たとえようのない味
不味くはないんだけど...懐かしい味
お兄ちゃんやお母さんやお父さんの料理を食べたことないのに...
「れ...玲華!?」
「え...?」
「なんで泣くんだよ!?」
泣いてなんか...
「...しょっぱい...」
やっぱ泣いてるみたい...
「玲華様...?」
「なんだろうね...食べたことないのに...懐かしい味がするの...。お兄ちゃんが...あたしのために作ってくれたんだって...」
「...チッ。見てねえからな。俺は何も見ねえから!!」
「えっ...?」
「川嶋!!てめぇ、今すぐ玲華抱き締めろ!!」
「...はい!?」
蓮、言ってること分かんないから...