♥love girl♥
「俺が...もう居ないのは...知ってる...」
「......」
振り払う手を止める
「玲華と...少しでも...一緒に居たかった...」
「けど...消えるんでしょ...?」
何も言わずに頷く
「だったら...!!」
「それでも...玲華と思い出を作りたかった...玲華に...触れたかった...」
大雅は泣きそうな目
「中途半端なことしてごめん...」
大雅があたしを抱き締める
「もう...居なくなるの...?」
「ごめんな...」
「っー!!!」
あたしは泣いた
「どうして...っ気付いたの...?」
「もともと気付いてたさ...玲華達の反応見たらね...」
「それでも...一緒に居たいと思った...玲華を...もっと見てたくて...触れたくて...結局...俺はずっと...一緒には居れなかった...」
「幽霊でも...幻でも...ずっと一緒に居てよ...」
「玲華...」
大雅の服をキュッと掴む
大雅の匂い...
大雅の力...
ずっと...一緒に居てほしかった...
ずっとあたしの大雅で居てほしかった...