♥love girl♥


「俺が消えても...蓮が居るから...蓮が玲華を守ってくれるから...」


「嫌...大雅も一緒に居て...」


「玲華...俺を見て」


大雅があたしを放す


「俺は、何も変わってない。けど玲華は、蓮は、変わっている」


「それって、生きてるからだろ?変わってない俺は死んでいる。...考えなくても分かるよ」


頭のよさは...相変わらずだね...


「玲華、泣かないで?笑ってる玲華、見たいよ」


「無理だよ...大雅が居なきゃ...笑えない...」


「あたしも...一緒に生きたいよ...大雅...」


「蓮は?玲華が死んだら、蓮はどうすんの?同じ思い、させるのか?アイツにも...」


「でも...っ!!!」


ニコッと笑ってあたしの涙を拭く


「玲華は笑って。もう俺のこと、気にしないで?たまには幽霊や幻になって出るから。そしたら俺の声、姿、見つけて?いつも俺は玲華のそばに居るから」


どんどん大雅の姿が薄くなる


「大雅っ!!!」


「玲華、愛してる」


大雅がそっとあたしにキスをして、満面の笑みで消えた...


「大雅...大雅...?」


辺りを見回す


どこかに大雅が居るような気がして...


きっとまた、何処からか出てきてくれる


そう信じてた...


「玲華!!!」


勢いよく振り返る









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