♥love girl♥
「大雅を忘れろ、なんて言わないから...だから俺のそばに居てくれよ...」
あたしを抱き締める腕に力がこもる蓮
こんな蓮、見たことない
「あたし...本当に大雅が好きだった...」
「知ってる」
「ずっと...ずっと一緒に居てほしかった...」
「うん」
「大雅が居ないのは知ってる...でも...ずっと信じたくなかった...昨日まで笑ってたのに...今日から居ない、なんて言われても...信じれなかった...」
「うん」
蓮に抱き締められたまま、ずっと溜めてたものを吐き出す
「ただ普通に...大雅と一緒に居たくて...でもやっぱり現実には姿なくて...そんなの...信じれるワケないじゃんか...?」
「うん」
蓮は静かに聞いてくれる
「何信じていいか分かんなくて...大雅も親みたいにあたしのこと...捨てちゃったんだって...いつしか思うようになってて...でも...学校に行けば行くほど大雅の姿があるんじゃないかって...」
自分がバカみたい...
なんで蓮なんかに言ってるんだろう...
でも...言葉がどんどん出てくる...
「玲華が大雅を本気で好きだったのは、想い合ってたのは知ってた。アイツが、いつも自慢してきて。俺の彼女、めっちゃ可愛いとか何百回と聞かされてた」
「大雅が...?」
「うん。俺ら、仲良かったからさ。別々になっても時々会うようにしてたんだ。その度に話聞かされてて」
嘘...大雅が...?
あの大雅だよ...?