♥love girl♥
想い
――眩しい――
辺り一面、真っ白の世界
遠くから歩いてくる、愛しい影
間違えるはずない、大雅だ
でも、なんでか声が出ない
あたしは地面に座り込んだまま
「玲華、今までごめんな。1人にさせて。蓮なら、お前を守ってくれっから。アイツを信用しろよ」
大雅...?
あたしの目の前に来て、立ち止まる
「玲華、俺は今でもお前を愛してる。お前もそうだろ?」
声は出ないけど、首を縦に振る
「良かった」
懐かしい、大雅の笑顔
「俺は玲華が忘れない限り、ずっと待ってる。だからお前は、そっちの世界で今を生きろ。俺は玲華が笑ってねえと嫌なんだ。蓮のそばで、蓮のために笑って」
なんで...そんなこと言うの...?
「玲華、愛してる」
そっとあたしの唇にキスをして笑った
「蓮と幸せにならなかったら絶対許さねえから。俺はちゃんと遠くで見てっから。玲華は1人じゃねえからな!!」
大雅はどんどん遠くなっていく
「た...大雅っ!!!」
ようやく声が出た時には、もう大雅の姿はどこにもなかった...
大雅...ようやく出てきてくれたんだ...
大雅...愛してるよ....