♥love girl♥
「玲華、どうした?」
「え....?」
「顔が暗いから...大雅のこと?」
「ううん...」
首を横に振る
あたしは蓮にソファに座らされる
そのまま、コーヒーを持って来てくれた
あったかい、ホットコーヒー...
「じゃあ...親、のことか?」
静かに首を上下に動かす
「あたし...中学から1人暮らし始めてて...だから料理なんて誰にも作ってもらったことなかったの...誕生日なんてあっても、祝ってもらったことないし...ケーキなんて、1人だから作っても食べれないからさ...」
「うん」
「もし...家族が作ってくれたら...どんだけあったかいのかなって...ずっと思ってたの...」
「うん」
「さっきの人...料理長でしょ...?」
「田中さん?おう、若い料理長だろ。めちゃくちゃ優しい人」
「優しい人だから...あんなに優しい味が出せるんだって思って...あたしの料理なんか...めちゃくちゃ冷たくて...」
「玲華の料理、食いてえ」
「やめといたほうが...」
「いーから。食いてえの。来て」
「えっ!?」
そのまま、キッチンへ...
みんなが唖然としてる...