♥love girl♥
「蓮、わがままじゃない?」
「いえ、まったく。蓮様はお母様がみえないので余計甘えが生じるのでしょう」
それっていいことなの?
「蓮のお母さんって...?」
「はい。大雅様と隼斗様を連れ、出て行かれました。5年前に...」
5年前...?
「それからこの家は蓮とお父さんだけに?」
「はい。お父様も仕事でお忙しく、いつも蓮様のお相手は俺がさせていただきました」
「そうですか...」
「ここの庭は、お母様がずっと趣味でお花を育てていたので。俺が代わって育てているんです」
だから綺麗なんだ...
「ここ、落ち着くんですね」
「はい。俺もここが1番気に入っています」
ニコッと笑う川嶋さん
「玲華!!」
「あ、蓮」
蓮が慌てて駆けてくる
「大丈夫か!?どこ行ってたんだよ!!」
「だって起きたら蓮、居ないんだもん」
「川嶋、何もしてねえだろうな?」
「もちろんです。玲華様に色々とお話をしていましたから」
「ならいい。行くぞ、玲華」
「うん。川嶋さん、またね」
「はい」