KYOSUKE
「……お嬢…このタトゥーは…」
俺は恐る恐るお嬢の顔色を窺うと、お嬢はふわふわと笑った。
「変なとこ見ンなよなぁ♪キョウスケのエッチ♪」
「えっ!いや…あの……」
この反応にはどー返せばいいの??
俺はたじろぎながら、身を引いた。
完全にお嬢は酔っ払っているようだった。普段なら絶対に口にしない言葉だ。
きっとこの会話も覚えてないだろうけど……
でも……
お嬢はにこにこ笑いながら、俺に顔を近づけてくる。
相変わらず整った可愛らしい顔は白い頬が僅かにピンク色に染まっていて、大きな猫のような目もちょっと潤んでいた。
淡い色をした形の良い唇が迫ってきて、
俺は息を呑んだ。
って言うか、そのかっこで迫られたらダメだって!
白い胸元は思ったより豊かなふくらみがあって、「着やせするたちなんだろうな」なんて変な考えが巡る。
いや、考えてはダメだ。
考えたら思わずそこに手が伸びそうだ……
「……お嬢?」
その考えを振り払うようにおずおずと聞くと、
お嬢はにっこり笑ってわずかに首を傾けると、
「キョウスケ、キスする?」
と、とんでもないことを聞いてきた。