KYOSUKE


俺はびっくりして声も出せないで居るけど、その隣でサスケさんが泣き出した。


「う゛ぅ。みんな!ありがとなっ!!」


え!?感動の涙!?


「この歳で誕生日祝ってもらうのって恥ずかしいけどやっぱ嬉しいよな」とタイチさんが照れくさそうにしている。


「ところでおめぇいくつになるんだ?」


「俺は19ですけど……」


「19!おめぇ高校生じゃなかったんかい!?」と驚かれた。


「19!マジで!?俺はてっきりお嬢と同い歳ぐらいだと思ってたけど」とタクさんもびっくりしている。


タクさん……俺しょっちゅうあなたと一緒に居ますよね。


一体何を聞いてたんですか、と俺は彼を疑いたくなった。


「でも納得っちゃ納得だよな。童顔だけど、妙に落ち着いたところがあるっていうかなんて言うの?おっさんくさい??」


ガハハと笑われて、俺はマジでタクさんを殴りたくなった。


あなただけには言われたくないですよ。


「まぁまぁ。めでてぇことだし、楽しくいこうぜ」マサさんがビールの入ったグラスを持ち上げて、





「そうだよ!♪キョウスケをおめぇらと一緒にすな!おっさんじゃなくて、あたしのお兄ちゃんみたいなヤツなんだから」





とお嬢。


一生懸命言ってくれたけど、



俺はお兄さんじゃくて、君の彼氏になりたいんだ。




そんな複雑な気持ちを押し隠して、それでも俺はやっぱり祝ってくれることが嬉しくて頬をゆるめた。





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