KYOSUKE
ホームシックって程じゃないけど、ちょっと寂しくなって俺は、みんなの集まる賑やかな居間へと移動した。
居間にはマサさんをはじめとする組員の人たちが相変わらず賑やかな朝食中だったけれど、お嬢の姿はない。
もう学校へ行った時間かな?
「よ!キョウスケ!♪珍しくお前がゆっくりだな」
とタクさんが笑う。
「怪しい深夜番組でも見てたんじゃね?」とイチさん。
「お前らと違ってキョウスケは真面目なんだよ」とマサさんが突っ込みを入れ、
「ひでぇな。俺らだって真面目っすよ!」とユズさんがちょっと怒る。
俺はそれにちょっと笑顔で返した。
「あ!今笑った!!おめぇ笑ったほうがいいよ!」
と後から入ってきたお嬢がグラスに入った牛乳を持ちながら笑った。
お嬢……
それからみんな。
俺の今の家族は―――ここにいるみんなだ。
ここは
あったかい。