KYOSUKE


その後の二日間はお嬢の作ったお雑煮を食べたり、組の人たちと花札や麻雀をやったりで、結構楽しかった。


出汁の効いたお雑煮は、お餅が四角くて、おまけに焼き目がついている。


ほうれん草(?)やらにんじんやらが入っていてきれいだったけれど、関西の白いお雑煮と違ってちょっと驚いたり…


でもそれはそれで旨かった。


何せお嬢が作ってくれたわけだし。


花札と麻雀でもそれぞれ勝たせてもらった。(って言うか稼がせてもらった)


「ぐわっ!またキョウスケか!!」


「おめぇ何でそんなに強いんだよ!」と組の人たちが頭を抱えているのを見て、俺は思わず苦笑い。


パチンコやスロット、競馬とかの賭け事はやらないけど、麻雀だけは結構好きだったりする。


戒さんにも負けたことがない。


ちなみにあの人はルーレットとか、ポーカーとかカジノ系が得意だ。なんでも確率を計算して割り出すとか言ってたな。


その頭脳をもっと他に生かせばいいのに…なんて思うことがしばしば。


そんなわけであっという間に正月も過ぎ、めまぐるしく時が流れあっという間に春がやってきた。


俺はその間一回も大阪には帰ってない。


正月に一度連絡をしたけれど、母さんと鞠菜は相変わらず。


親父は新しい事業を手がけている最中で、忙しいそうだ。


そんな中2月の半ば頃に、河野さんから一度だけ連絡があった。









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