KYOSUKE
思いがけず……
これは侵入成功って言うのかな?
敵陣でのんきに風呂を借りている俺。
もしこれが罠なら
俺は生きてこの家から出られないな。
やだな。
素っ裸で殺されるのなんて。
俺の考えを聞いたら、戒さんにどつかれるな。
「おめぇ!もっとましなこと考えろゃ!!」
ってな具合に。
あの人は変なところで常識人だから。
俺がずれてるのか?
まぁいいや。
殺されたら殺されたでこれも運命。
でも龍崎 朔羅に―――妙な考えとかなさそうだった。
ただ純粋に
俺のことを心配してくれていそうだった。