はぐれ雲。
達也の唇が彼女の首筋にさしかかる。
「…達也さん」
「あ、嫌だった?」
彼は慌てて体を離し、彼女の様子をうかがった。
博子は小さく首を横に振ると「カーテン…」と消え入りそうな声で言った。
「え?」
「閉めて、カーテン…」
まだ外は明るい。
立ち上がり静かに紺色のカーテン引くが、淡い光が部屋の中に入ってくる。
「これでいい?」
達也は、改めて頷く博子の肩を抱き寄せた。
「あの、私…」
不安げな目だった。
「何も言わなくていいから」
そっと、彼女をベッドに横たえた。
一枚、一枚と服を脱がせていく。
全てがあらわになった時、やっと博子を自分のものにできる、達也は胸が高鳴った。
白い胸元の浮き出た青い血管を見て、彼はそっと唇を寄せた。
吸い付いてくるようなしっとりとした肌の感触とコロンの甘い匂いに、達也は我を忘れた。
無我夢中だった。
博子がどんな様子だったか、覚えていない。
ただ時折耳元で聞こえる、彼女の甘い吐息に身震いした。
何もない、
殺風景な部屋の狭いベッドの上で二人は初めて結ばれた。
抱き合ったまま、そっと博子の顔にキスを繰り返す。
瞼にキスしたとき、濡れているのに気が付いた。
「ごめん、辛かった?」
彼女は黙って首を横に振った。
達也は力強く抱きしめる。
そんな彼女をこの上なく愛しいと思った。
未来永劫、離さない、そう誓った。
「…達也さん」
「あ、嫌だった?」
彼は慌てて体を離し、彼女の様子をうかがった。
博子は小さく首を横に振ると「カーテン…」と消え入りそうな声で言った。
「え?」
「閉めて、カーテン…」
まだ外は明るい。
立ち上がり静かに紺色のカーテン引くが、淡い光が部屋の中に入ってくる。
「これでいい?」
達也は、改めて頷く博子の肩を抱き寄せた。
「あの、私…」
不安げな目だった。
「何も言わなくていいから」
そっと、彼女をベッドに横たえた。
一枚、一枚と服を脱がせていく。
全てがあらわになった時、やっと博子を自分のものにできる、達也は胸が高鳴った。
白い胸元の浮き出た青い血管を見て、彼はそっと唇を寄せた。
吸い付いてくるようなしっとりとした肌の感触とコロンの甘い匂いに、達也は我を忘れた。
無我夢中だった。
博子がどんな様子だったか、覚えていない。
ただ時折耳元で聞こえる、彼女の甘い吐息に身震いした。
何もない、
殺風景な部屋の狭いベッドの上で二人は初めて結ばれた。
抱き合ったまま、そっと博子の顔にキスを繰り返す。
瞼にキスしたとき、濡れているのに気が付いた。
「ごめん、辛かった?」
彼女は黙って首を横に振った。
達也は力強く抱きしめる。
そんな彼女をこの上なく愛しいと思った。
未来永劫、離さない、そう誓った。