チャリパイ8~恋のエンゼルパイ~
♪ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン
「はいはい!わかったよ!」
大木はそう怒鳴ると、玄関のドアを半分だけ開けた。
「こんにちは♪」
予想していた光景とだいぶ違う。外にはサングラスをした怪しい4人組が立っていた。
大木は、無言のまま半開きのドアを閉めようとしたが
ガツッ!
それよりも一瞬早く、シチローの足がその隙間に割り込んだ!
「なんだお前ら!」
「だから図書館の者です♪」
「そんな図書館の者がいるかっ!」
シチローがニッコリ笑って答えた。
「正確には、図書館に雇われた『取り立て屋』です♪」
それと同時に子豚が“かるくヤバイ”体重を掛けてドアを思い切り引っ張った!
「うわあぁぁっ!」
ドアノブを握っていた大木は、勢い余って外に飛び出した。
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