チャリパイ8~恋のエンゼルパイ~
♪ピンポーン
その数秒後にインターホンのスピーカーから声が返ってきた。
『はい!』
「うわっ!喋った!」
普通喋るだろ……
インターホンの声は年配の女性らしき声であった。おそらく身の回りの世話をするお手伝いさんか誰かだろう。
「あのぅ…僕…いや私は〇〇図書館の山口という者ですが……」
高感度のインターホンに顔を近づけて話す耕太……屋敷の中の受話器では、近過ぎる耕太の顔がモニターにどアップで映し出されていた。
.