チャリパイ8~恋のエンゼルパイ~

詩織は、特に宛があって歩いていた訳では無かった。ただ、苛立つ気持ちを紛らわす為に繁華街の適当な店に入ってお酒でも飲んでやろうと思ったのである。


やがて詩織は、一軒のバーの前で立ち止まった。


BAR『どん底』



詩織は、独りその店の中に入って行った。


そして、その事は無線を通じてひろきから他のメンバーへと伝えられた。


『こちらムササビ!……』


「ムササビはもぅええっちゅ~んじゃ!」


ひろきの案内に従い、シチロー達も店の中に入って行った。


「ビールおかわりぃ~♪」


店の中では僅か1~2分の間に、ひろきが三杯目のジョッキビールを空けようとしていた……


頼むから、真面目に仕事してくれ……


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