チャリパイ8~恋のエンゼルパイ~

詩織の新しい旅立ちは応援したい……
しかし、ようやく少し親密になれそうだと思った矢先にアメリカ留学とは……


「詩織さん…頑張って下さい。」


少し寂しかったのは事実だが、それでも耕太は優しく微笑んでそう言った。


詩織は、そんな耕太に真剣な眼差しで向き合った。



そして瞳をゆっくりと閉じ、背伸びをした。






わずかに風が吹き、中庭の木の葉が揺れる音がして……







耕太の唇に、詩織の柔らかいそれが優しく触れた。






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