白亜の記憶
コレは自分を処分するための、任命なのだ。

急にふに落ちた。

風族の中から、ごく一部の人間だけが、戦闘能力を持って生まれて来る。

その者は、生まれた瞬間にこの村へ集められ、それ以後、ここで育つのだ。

生まれてすぐに、赤ちゃんは、その町なり村の呪術師に、対面する羽目になる。

『碧の石』というのを赤ちゃんは額にかかげられるのだ。

その石が光り出すと、その子は戦闘能力が高い、らしい。

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