白亜の記憶
白亜の時、石は眩しく輝いて、そして、壊われた。

もともと不吉な子、ではあったらしい。

その上、性別も、定まらない。

普通、13~15の間に、男か女に変態するのだ。

それなのに、変態しないまま、白亜は16になった。

まわりのオトナたちが困惑するのを、白亜はずっと見て来ていた。

とうとう、白亜の存在を、消しにかかったのだ。

そう、白亜は解釈した。

そういうことなんだ。

< 13 / 44 >

この作品をシェア

pagetop