白亜の記憶
嫌そうな顔全開で、白亜は、そこから出た。

出入り口は、横に大きく開いた、窓だ。

外は、降り注ぎ始めたばかりの光が満ちている。

白亜はそこから体を乗り出した。

白亜の赤茶色の髪が、いっそう赤くキラめく。

白亜はバリバリと短いその髪をかきまぜた。

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