白亜の記憶
女の子の姿をしている。

可愛い顔立ち。

白亜が戸惑っていると、彼女は、ニッコリと微笑んだ。

そして、

ナイフを目の前にかかげた。

その目線が、二ナの背中に移る。

白亜の頭は真っ白になった。

彼女の姿にショックを受けたのだ。

タタカエナイ。

けれど、体は、思考を無視して動いていた。

彼女の動きを先回りし、二ナの背中の前に立ちふさがった。

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