白亜の記憶
”彼女の振り上げた腕をつかんでねじり、腹にケリを入れる”

体が覚えこんでいる一連の動作。

そこにいく前に、白亜の理性がそれを止めた。

彼女は、ナイフを振り下ろす。

目を閉じた。

ざっくり、刺されるかもしれない。

そしたら、誰がニナを守るんだろう。

衝撃がきた。

目を開ける。

彼女が、大きく跳ねのいて、闇の中に帰っていくのが見えた。

襲撃、終了?

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