白亜の記憶
ぱらぱらと舞う髪が顔にかかる。

その髪の隙間から、白い肌と、端正な顔が見える。

見た目、に問題はないのだ。

ただ、問題なのは、

白亜には、まだ性別がないということ。

その姿に、長老はため息をつく。

「白亜、お前は幾つになった?」
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