白亜の記憶
「だって、自分が怪我をした。とかじゃない限り、歌うのをやめちゃダメなんでしょ?守り人のためなんかに、中断なんて、ありえない」

「悪かったな」

「怒られた?」

「こっぴどく」

「ごめんね」

ニナの目は、うろたえた。

「とっ、とにかく、オマエは早く傷を治せ。草族なんだから、三日もあれば怪我は治るんだろ?」
< 40 / 44 >

この作品をシェア

pagetop