永遠の華〜last eternal〜

『いい加減……!』








「なにしてんだよ」





焦り始めた私の後ろから、突然声がした。



途端に引かれていた腕の力がゆるみ、男が立ち止まる。





「そいつに何か用?俺の連れなんだけど」






聞き覚えのあるワイルドな声に、
思わず振り返った。






『―――、』




「あ?」




「手、離せよ」




グイ、ともう片方の腕を引っ張られて、私はその男の胸にダイブする形となった。
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