永遠の華〜last eternal〜


カウンターの中の隅に、真っ暗なカーテンで遮られている場所があり、
その向こうに二階に続く階段がある。



何度も行ったことがあるから、覚えている。





香の言われた通り、階段を上がってドアノブに手をかけた。




そこには10畳以上はある広さの部屋があり、
窓際にベッド、反対側にはテーブルとソファがあった。







カーテンは締め切ってあり、微かな隙間から月明かりが差し込んでいた。




……相変わらず、真っ黒……。






香の部屋は、見事にブラックで統一されていた。





私はバックをソファの上に投げ捨てるように置いて、ベッドに倒れ込む。
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