永遠の華〜last eternal〜

ボフン、と軽くスプリングが効いて跳ねた。






『……何なのよ、香のやつ……』






布団に顔を埋めながら、さっきの事を思い出した。



ほのかな甘い香りが、ベッドを包み込んでいる。

それが心地良くて、目を閉じた。






『なに考えてるか、ホント分かんない……』






眉を寄せて、考えた。




普段から俺様で口が悪い香。


口を開けば、すぐ何かと突っかかってくるし。



昔からだ。





私が小さい頃から、今と変わらない態度。
本当に、大人げない。



何度そう思ったことか。




……香は、私が嫌いなのかな。





嫌われるようなこと、何かしたっけ。






……思い当たりすぎる。





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