永遠の華〜last eternal〜
『…じゃ、ここで。またね茉莉』
「……ゆかりちゃん」
「あんた、大丈夫?」
俯く私に心配そうな表情を浮かべる二人に、精一杯笑顔を作り、笑いかけた。
『やだなー、大丈夫だよ。
心配しすぎ。また明日学校でね』
「…わかった。じゃーね、ゆかり」
「やっぱり美香泊まるー!!」
「明日学校でしょ。バカ言ってないで帰るわよ!」
「ゆかりちゃん〜!」
だだをこねる美香の腕をズルズルと引きながら、帰っていく茉莉たちを笑いながら手を振った。
その姿が見えなくなってから、私は手を下ろしてため息をつく。
(逃げちゃった……)
あれから私は、突然のことに頭がついていけず、思わずその場から逃げてしまった。
何も聞かずに、ただ黙って一緒にいてくれた茉莉たちに感謝した。