永遠の華〜last eternal〜
「ククッ…ずいぶん大きな独り言だなぁ?」
もう一度声をかけられ、私は辺りを見回した。
「おかえりー、ゆかり」
「高校生にしては遅いお帰りだなぁ、ゆかり?」
そこには、180㎝はありそうなスラッとした長身に、サラサラの髪をビシッと整えた男がいた。
黒い眼鏡がとても良く似合う綺麗な顔立ち。
ホストと間違えそうな風貌が、
世の女性を引き付けるのに打ってつけだ。
そんな彼が黒いセダンに寄りかかり立っている。
『か、香……!』
「こんな時間まで夜遊びか?一人暮らしの女子高生は余裕だな」
青ざめる私をよそに、涼しい顔をしているこの男。
涼しいっていうか、目が笑ってない……!