永遠の華〜last eternal〜
『暑い…!夏なんて来なければいいのに』
日が沈み夕日を見せる空に、私は八つ当たりをしてあた。
端から見れば、頭の悪い可哀相な子に見えていることだろう。
「やめなよ、恥ずかしい」
小学校からの幼なじみであり親友の、
『福川 茉莉』が私の顔を見もせずにため息をついていた。
軽くその距離を取るの、やめて茉莉。
ショートヘアの髪に、中性的な顔立ちで運動神経抜群なボーイッシュ系の女の子。
『…………夏は嫌い』
もう夕方だと言うのに、この暑さ。
真夏だと実感させる空を見上げて私は呟いた。