永遠の華〜last eternal〜
「へぇ、用事なぁ?」
『……な、なによ』
香の意味あり気な表情に、私は肩を震わせた。
「用事があるヤツが、仲良く遊びに行こうとすんのか?
駅前のカフェだっけ?楽しそうに笑ってたよなぁ」
見抜かれてました。
視線だけを向けて言う香に、
私はただ苦笑いを浮かべるしかなかった。
……一体どこから聞いてたんだ。
「俺に勝てるワケがねぇだろ、バカが」
クク…と笑う香に怒りを覚えながらも、不覚にも見とれてしまった。
だって相変わらず顔だけは良いんだもん。
……中身は最悪だけど。
『ていうか、どこに行くの香?』
「あん?店」
『……お店?』