永遠の華〜last eternal〜
「ま、別にいいけどね」
なーんて冷めたように言うもんだから。
気楽そうに携帯をイジる茉莉をジッと見た。
『……自分で言うのも何だけど。
今日はお祭りだよ?
見て、周りはカップルだらけ………!
私なんか誘うより、恋人の一人や二人いないわけ、茉莉?』
……まぁ、二人もいたら困るけど。
理不尽に言う私をよそに、チラリと茉莉は視線だけを向けた。
軽くため息をつきながらも、携帯をイジる手は止めない。
「ゆかりも同じでしょ。それにいい人がいない」
『……茉莉のその無愛想が悪いって、昔から思うんだけど。
それに今さらクールビューティーなんて流行らないよ!』
「誰にでもホイホイ笑顔振りまくよりはマシ」
そう言って携帯をパタンと閉じる。