永遠の華〜last eternal〜
「まぁ、年の離れた妹って可愛いって言うしな。
俺もゆかりが妹だったらって考えると、響也の気持ちも分からなくはないかもなー」
『悟くんが兄さん……?』
ちょっと考えてみた。
悟くんが、もし私の兄ならば。
……うん。
なんか嫌だ……!
悟くんは優しいし、頼りになるけど。
でも、考えてみてよ。
悟くんは天然並みの思わせぶり男だよ。
泣かせた女なんて、数知れず。
私が妹ってだけで逆恨みした世の女性たちに何されるか分かったもんじゃない……!
それを言ったら、兄さんもそうだけど……。
そんな兄なんていらない。
『それは……嫌かも』
「ははっ。何考えてんのか知らないけど。
まぁ、俺もゆかりは妹じゃない方が都合はいいかな?」
『……どうして?』
苦笑いを浮かべながらも、優しく笑う悟くんに思わず顔を赤くしてしまった。
本当、男なのに綺麗に笑うなぁ。
……何か悔しい。