永遠の華〜last eternal〜
「ほら、兄妹だと色々あるだろ?」
『色々?』
悟くんの言っていることが分からない。
色々って、なんだろ。
兄さんとは、まぁ……言い合いはするけど、仲良しっちゃ仲良しだし。
そこまで困ることはないけど。
……シスコンじゃなければ。
もしかして、兄妹だと嫌いでも一緒だから嫌だとか!?
他人ならまだしも、血が繋がってると嫌いでも他人にはなれないよね。
『悟くんは、私が嫌いなの……?』
無意識に出た言葉に、悟くんが目を見開いた。
あ、つい聞いちゃった。
う、これで「うん」なんて言われたらショックだ。
「あのな……何を言い出すかと思ったら」
『ご、ごめん、つい……』
「嫌いなワケないだろ?
嫌いなら会ったりしないし、店にも呼ばないよ」
ため息をつきながら、私の頭に手を乗せてきた。
「そういう意味で言ったわけじゃないから。
変に考えるんじゃない」
にこっと笑って、撫でられた。
なんか落ち着く……。
やっぱり悟くんは優しいなぁ。