永遠の華〜last eternal〜
だって断っても、いつも無理矢理なんだもの……!
「響也さんの妹ってだけで、そこまでしてくれるものかな」
……つまり、何が言いたいのよ茉莉。
茉莉まで香と何かあるって思ってるわけじゃないわよね!?
『……誤解だよ、茉莉。
兄さんの性格知ってるでしょ?
あの人畜無害な顔しながら、やることが汚いって……!』
ぎゅっとカップを握りしめた私。
思い出しただけでも、恐ろしい。
超がつくほどのシスコンな私の兄。
基本友達でさえ男といることを許さず、
グループで遊ぼうにも、その中に男がいると知っただけで、
まず私は外出できずにいた。
特にナンパなんて、とんでもない。
兄の餌食になるだけだ。
そんな兄さんが、私を置いて泣く泣く一人転勤したんだ。
きっと香たちに何か言ってるに違いない。