永遠の華〜last eternal〜
何食わぬ顔をしながら話す美香に、
手にしていたカップを落としそうになった。
『な、なに言ってるの?』
「えー、だって他に理由っていったらそれかなぁって」
いやいやいや!
だからって、それはないでしょ!?
香が私に気がある?
あれのどこを見て、そう言えるのよ……!
『ないない!』
「そうかなぁー?ゆかりちゃんが気づいてないだけじゃない?」
小さく首をかしげる美香に、私はため息をついた。
あの香に限って、ありえない。
いくら私でも、あんな態度見れば分かるわよ!
『き、気のせいだよ』
「どうかなぁ?あっ、確かに行ってみようよ!」
『は、はぁ!?』
なにを言い出すんだ、この子は!!
「ね、いい考えだと思わない?茉莉ちゃん!」
「……さぁ。どっちでもいいけど、香さんたちの都合もあるでしょ」
「行ってみなきゃ分からないよ!
美香、久々に悟さんにも会いたいし!」
どんどんと話が進んでいく中で、
私はあっけらかんとするしかなかった。
そそくさと伝票を持って席を立つ美香に、私はハッとする。
ちょ、ちょっと待って!!