永遠の華〜last eternal〜
「あれー!?悟さんだぁー!」
私の少し前を歩いていた美香が、
悟くんの姿に気づいて近寄ってきた。
「久しぶりだね、美香ちゃん。
今日はみんなでお出かけ?」
「うんっ。ちょうど悟さんたちの所に行こうとしてたんだよ!」
「え、店に?」
美香の言葉を聞いてキョトンとする悟くんに、私は慌てた。
ま、まだ言ってるのこの子は……!?
「お邪魔していいですか?」
「うん、いいよ。暇だしおいで」
「やったー!」
『ちょっ、待って悟くん!』
悟くんが良くても、香が嫌がるって!
私が言いたいことが悟くんに伝わったのか、
笑って言ってきた。
「大丈夫だって」
私が大丈夫じゃない……!
悟くんはまだしも、香になんて会いたくない。
また何か言われるに違いないんだから!