永遠の華〜last eternal〜
「だって店に来るつもりだったんだろ?」
『それは美香が勝手に……』
「あぁ、やっぱり。ゆかりが自ら行くって言うわけないもんなぁ」
……う、ごもっともです。
せっかく遊んでるのに、こんな日にまで香に会いたくないもん。
「でもまぁ、せっかくだしおいで」
『……人の話聞いてた?』
にっこりと笑う悟くんに、軽くため息をついた。
「聞いてた聞いてた」
軽くあしらいながら、私の手を握る悟くん。
……なんだ、この手は。
聞いてないじゃん!
「お店に行くの初めて〜!」
「つまらないと思うけどね」
「そんなことないよ!悟さんたちいるもん!」
「はは、嬉しいこと言ってくれるね」
楽しそうに話す美香たちをよそに、
私はただため息を吐くしかなかった。
こうなっては、二人には適わない。
悟くんに関しては、私に拒否権なんかないみたいだ。
い、嫌な予感しかしない。
どうか無事に1日が終わることを、
私は心の中で願った。