永遠の華〜last eternal〜
『…………』
思わず面食らってしまった。
だってあの俺様で、意地悪な香が私の好きな飲み物を出すなんて……!
前に何回かここに来て飲み物を頼んだ時なんか、
「お前に出すモンはねぇ」
とか言いやがったのよ!?
ある時は、飲みかけを渡してきやがったんだから!
その香が、その香が……!
天地の前触れ!?
それとも、何か入ってるんじゃないの!?
怪しい視線で見つめる私に気づいた香が、
眉間にシワを寄せて私を見た。
「なんだよ」
『……いえ、別に』
返答次第では、今にもグラスを下げられそうな雰囲気だったので、
私は大人しく食い下がる。
うん、賢明な判断だ。