永遠の華〜last eternal〜
「やっぱり仲良しだねぇ、ゆかりちゃん達!」
「バカップル」
私たちのやり取りを黙って見ていた美香たちがそんな事を言ってきた。
私は思わず口にしていた飲み物を吹き出しそうになる。
「ははっ、端から見ればそう見えるよなぁー」
二人にグラスを差し出しながら悟くんが笑っていた。
ち、違う!
仲良くもないし、バカップルでもない!
付き合ってるわけじゃないんだから、バカップルはないでしょ!
「なかなか面白いことを言うな、女子高生ども」
「あれ、違うんですか?」
冷たく視線を投げる香に、
茉莉がにっこりと笑って返していた。
あ、あの香に挑むなんて……!
「さぁ、どうだろうな。なぁ、ゆかり?」
ニヤリと笑いかけてくる香に、
私は背筋が凍りついたように固まる。
わ、私に振るな!