永遠の華〜last eternal〜
バックを持ち席を立つ二人に、私もその場を離れようとした。
わ、私も帰ろ。
「ご、ごちそう様でした〜」
「いきなりお邪魔して、すみませんでした」
「いいよいいよ。またおいでね」
「はい」
「ゆかりも帰るの?」
バックを持つ私を見て、悟くんが声をかけてきた。
少し心配した表情をしているのが分かったけど、私は静かにコクンと頷くだけで。
「夜、また来れる?」
『……うん?9時過ぎなら大丈夫だけど、どうして?』
「内緒。迎え行こうか?」
ニコッと笑う悟くんに、首を傾げながらも首を振った。
『いいよ、お店あるでしょ?
一人で大丈夫だから』
「そっか。待ってる」
ヒラヒラと手を振り、玄関まで見送ってくれる悟くんに、
美香と茉莉がお礼言い先に外に出て行った。
『じゃ、また夜に―――っきゃぁ……っ!』
言葉を遮られるように、いきなり腕を引っ張られる。
支えを失った私は、後ろに倒れそうになったが何かにぶつかったのが分かった。