愛してる
亮介side



俺は、今世界で一番愛している女の髪を撫でている



「若、表情が柔らかくなりましたね」



運転している組のやつにそう言われて



俺自身は気付いていなかったが、いつも俺をみてきた奴が言うならそうか





「あぁ」



これから、一ヶ月みなみと二人っきりで過ごせるんだな




刺されたときは、みなみを残して死ぬのかと思ったが、死ななくって本当に良かった






あそこで、死んでいたらみなみと恋人同士にはなれなかったからな




「そうだ。俺を刺した奴の処理はどうなっている?」




「それなら、組長が若が刺されたその日に処理なさりました」



「そうか」



俺を刺した奴は、どうも親父に恨みがあったみたいだからな



みなみには心配を掛けたが、親父に何にもなくってよかった



この世界で生きている以上そういったことは免れないが・・・・・




「あ、若着きましたよ」




そんな会話を一時間ぐらいすると別荘についたみたいだ




亮介side end
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